(ブルームバーグ):トランプ米大統領は8日、イランとの暫定的な停戦は終わったとの認識を示した。両国の軍事衝突が再燃する恐れがある。トランプ氏はその後、8日夜も攻撃を続けるとの見通しを示し、イランに対する港湾封鎖再開の可能性にも言及した。
トランプ氏は8日朝、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれているアンカラでルッテ事務総長と並び、記者団に対し、「私としては、もう終わったと思っている」とし、「私からすれば、時間の無駄にすぎない」と述べた。

一方でトランプ氏は、交渉担当者が協議を続けることは止めない考えを示した。ただ、「話し合うことはできるが時間の無駄と思う」とし、その手法には悲観的な見方を示した。
トランプ氏の発言を受け、北海ブレント原油先物は一時5%超上昇した。
トランプ氏は同日午後、「おそらく今夜も激しく攻撃するだろう」と語ったうえ、イランの港湾封鎖について「再開するかもしれない。その場合でも、封鎖の対象はイランだけだ」と警告した。イランへの圧力を一段と強めるとともに、本格的な戦争に再び発展するリスクが高まっている。
イランの最高指導者顧問アリ・アクバル・ベラヤティ氏は、X(旧ツイッター)に「われわれはこれまで何度も、冒険的な行動には即座に対応すると示してきた」と投稿した。
同氏は、米国とイランが交わした覚書(MOU)の破棄を認めるようなトランプ氏の発言について「再び地域を戦火へ押し戻すものだ」と述べ、「『殉教した指導者』の血の報復を求め、この地域を浄化するため、引き金に指をかけたままの状態にある」と米国をけん制した。
米軍は7日、イラン国内の80カ所を超える標的への新たな空爆を実施するとともに、イラン産原油の販売を認めていた適用除外措置を取り消した。ホルムズ海峡で相次いだ船舶への攻撃を受けた対応という。
米国とイランの協議は先週再開されたが、イランが1週間にわたり、2月に米国とイスラエルの攻撃で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の国葬を行っているため、一時中断されている。ハメネイ師は9日、故郷マシャドで埋葬される予定だ。
原題:Trump Says US Ceasefire With Iran Is ‘Over’ After Strikes (3)、Iran Warns It Will Deliver ‘Immediate Response’ to Adventures、Trump Says US May Strike Iran Again, Threatens New Blockade (1)(抜粋)
(冒頭に最新情報を加え更新します)
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