7日のアジア市場でハイテク株が下落した。半導体メモリー最大手サムスン電子の決算発表を機に投資家は、年初来大きく上昇してきた半導体株で利益を確定し、業績変動の影響を受けにくい出遅れ業種へ資金を振り向けた。

サムスン電子の4-6月(第2四半期)営業利益は、AI需要の拡大を背景に前年同期比19倍に急増した。ただ、市場予想を6%上回るにとどまり、同社株はソウル市場で一時10%下落した。韓国のSKハイニックスや日本のキオクシアホールディングスなど同業他社にも売りが広がった。MSCIのアジア・テクノロジー株指数は一時2.9%下落する一方、金融株と通信株は上昇した。

こうした値動きは、投資家が大幅な株価上昇を経たAIブームに対し慎重な見方を強めていることを改めて浮き彫りにした。この数年はほとんど材料視されなかった生産能力の増強や技術開発の遅れ、債務水準の上昇といったニュースが、今ではハイテク株を売る理由として受け止められている。

KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォタラー氏は「きょうは『ニュースで売る』展開となった。投資家の期待は極めて高かった」と指摘。「バリュエーション(株価評価)が割高で、資金シフトが本格化する中では、好決算だけでは市場を満足させるには十分ではない」と述べた。

今年最も人気を集めた銘柄群の一つだったメモリー・ストレージ関連株は、最も急激な調整局面を迎えている。キオクシア株は7日に約12%下落し、年初来上昇率は600%弱まで縮小した。韓国総合株価指数(KOSPI)はこの日8%超下落し、一時売買が停止された。それでも2026年の世界主要株価指数の中では依然として最高のパフォーマンスを維持している。

ハイテク株の調整により、これまで出遅れていたディフェンシブ銘柄には買いが向かっている。MSCIのアジア・ヘルスケア株指数、金融株指数、消費関連株指数はいずれも過去2週間で上昇した一方、テクノロジー・ハードウエア株指数は10%超下落した。

バンテージ・グローバル・プライムのシニア市場アナリスト、ヘベ・チェン氏は、「投資家はハイテク株以外で、より割安感があり、投資が過度に集中していない銘柄を探している」と指摘した。一方で、「これは半導体相場の終わりを意味するものではない。メモリー価格の上昇が続く、あるいは次の半導体企業の決算が市場予想を大きく上回れば、AIという構造的な成長ストーリーは依然として健在であるため、資金は再び主力銘柄へ急速に戻る可能性がある」と述べた。

原題:Samsung Results Trigger Stock Rotation to Less Loved Sectors(抜粋)

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