米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスの株価が2週間足らずで約60%下落したことを受け、空売り投資家はさらなる下落に賭けている。

S3パートナーズのデータによると、2日の取引終了時点でハーツの浮動株の56%超が、空売り向けに貸し出されている。2020年の経営破綻を経て21年に再上場して以来、最も高い水準だ。株価が急落した6月24日の前日には、空売り残高は浮動株の44%だった。

S3のマネジングディレクター、イホル・ドゥサニウスキー氏は「空売り残高が急増した」と指摘する。6月24日以降、新たに約1370万株、約3000万ドル(約49億円)相当が空売りされ、空売りポジションの約2割が、この2週間足らずで積み上がった計算になるという。

ハーツの株価は6月24日、暫定決算が市場予想を下回ったほか、株式と転換社債の同時発行を発表したことを受け、1日で41%急落した。1億ドルの株式発行は、転換社債の購入者がヘッジ目的で空売りすることを想定したものだった。

レンタカー各社の株価はこの1年、乱高下が続いてきた。ハーツ株は昨年12月末から26年4月中旬の年初来高値までに50%以上上昇していた。今年に入り、米政府機関の一部閉鎖による空港混乱でレンタカー需要が高まった。

同業のエイビス・バジェット・グループで起きたショートスクイーズ(踏み上げ)も追い風となった。ただS3によると、エイビスでは株価が上昇に転じた3月末以降、空売り残高は減少しており、ハーツとは対照的な動きとなっている。

ハーツ株は6日のニューヨーク市場で3.3%安で引けた。9営業日続落となり、24年12月以来最長の続落となった。

原題:Hertz Bears Boost Short Bets to Record After Shares Sink 60% (1)(抜粋)

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