政治的に不安定な南米ペルーで、経済の安定を支える存在と受け止められているフリオ・ベラルデ中央銀行総裁が続投を受け入れた。実現すれば、世界の中銀総裁の中でも有数の長期在任となる。

ベラルデ氏(74)は6日、保守派のケイコ・フジモリ次期大統領から中銀での会談後に総裁候補として指名された。フジモリ氏は、先月実施された大統領決選投票で接戦を制し、3日前に正式な当選が決まっていた。

Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg

会談後にベラルデ氏は記者団に対し、「別の状況であれば受け入れなかったかもしれないが、今回は大変喜んで引き受ける。託された任務を果たすため、できる限り力を尽くしたい」と述べた。

同じ記者会見でフジモリ氏は、ベラルデ氏がインフレ抑制と金融の安定に貢献したと評価。同氏が中銀総裁を続投することは、「ペルー国民だけでなく、中銀が同氏の下で成し遂げた卓越した仕事を高く評価する金融機関からも歓迎されるだろう」と述べた。

ベラルデ氏は来年9月、中南米でも高い成長率を維持してきたペルー経済のかじ取りを始めて20年を迎える。この間、インフレはおおむね抑制されてきた。同氏の指名には上院の承認が必要だが、10人の大統領と20人を超える財務相の交代を乗り越えてきた同氏の続投は、ペルーの投資家に安心感を与えるとみられている。

同氏は2021年以降、たびたび引退の可能性を示唆してきた。昨年には、後任候補として中銀高官2人を検討すべきだとの考えを公に示していた。

原題:Peru’s Central Bank Chief Agrees to Extend 20-Year Run (1)(抜粋)

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