(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインに積極投資する米ストラテジーの大きく値下がりした優先株を買い集めたディストレストファンドが、ストラテジーの財務アドバイザーの一角を務めるモーリスと、保有証券を別の証券へ交換する案について協議していることが分かった。暗号資産の下落が続き、ストラテジーが厳しい局面に直面する中で、この交換案を会社と投資家の双方にメリットがある取引として提案しているという。
事情に詳しい関係者によると、投資家側は、保有する優先株を割引価格で別の優先株に交換する案や、過去1年間で約75%下落した普通株への交換案についてモーリスと協議している。
関係者によると、取引が実現すれば、企業が米証券取引委員会(SEC)への正式な登録を経ずに証券を交換できる規定を活用した手法が採られる可能性が高い。
モーリスの担当者はコメントを控えた。ストラテジーの広報担当者はコメント要請に応じなかった。関係者によると、投資家側とモーリスの協議は依然として初期段階であり、ストラテジーに正式な提案はまだ行われていない。
かつてウォール街で最も勢いのある銘柄とされていたマイケル・セイラー氏率いるストラテジーは、ビットコインの勢いが失速したことを受けて株価が急落している。これにより、より多くのビットコインを保有し続ける同社の事業モデルにも疑問が投げかけられている。
ストラテジーの事業モデルは、比較的低コストで株式や負債を発行できること、そして何よりビットコイン価格が上昇を続けることを前提としていた。
しかし実際にはビットコイン価格が急落し、ストラテジーは資金調達のため保有するビットコインの一部を売却する必要が生じる可能性を認めた。同社は6日に公表した届け出資料で、過去最大となる2億1600万ドル(約351億円)相当のビットコインを先週売却したと明らかにした。
上昇余地を狙う
関係者によると、より最近になって優先株を取得したディストレストファンドにとって、証券交換を模索する狙いは、今後ストラテジー株が上昇した場合、その恩恵をより受けやすくすることにある。ストラテジーはすでに、ビットコイン急落を受けた資本再編策を発表している。
現在の優先株には投資家への毎月の支払い義務がある一方、普通株には配当がない。そのため、こうした交換が実現すれば、ストラテジーはその負担を軽減できる可能性がある。
原題:Distressed Funds Explore Swap of Strategy Holdings Amid Rout (1)(抜粋)
--取材協力:Olga Kharif、David Pan.
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