(ブルームバーグ):ブラジルとメキシコのサッカーファンは6日、国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)での痛い敗戦に落胆して朝を迎えた。
世界最大級のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)とハイネケンもその余波を受ける可能性が高い。
モルガン・スタンレーのサラ・サイモン氏率いるアナリストは、ブラジル代表とメキシコ代表が5日の試合で敗退したことを受け、中南米での7-9月(第3四半期)の販売が市場予想を下回るリスクがあると指摘した。両国が7月19日の決勝まで勝ち進めば期待できたような、ビール消費の急拡大への期待はしぼんだという。

モルガン・スタンレーは、「コロナ」や「スコール」を展開するABインベブについて、メキシコとブラジルでの売上高を踏まえると「最も影響を受けやすい」と指摘。一方、ハイネケンについても「相当な」影響を受ける可能性があるとした。
両社の株価は6日に下落し、ABインベブはブリュッセル市場で4%超安、ハイネケンはアムステルダム市場で1.4%安で取引を終えた。
一方、米国でコロナと「モデロ」を販売するコンステレーション・ブランズは4.9%安となり、2025年11月20日以来の安値で取引を終えた。ボストン・ビアとモルソン・クアーズ・ビバレッジも下落して終了した。
ブラジルはノルウェーのハーランド選手に2得点を許し、敗退。ブラジルがW杯で準々決勝進出を逃したのは、マラドーナ選手が率いたアルゼンチンに敗れた1990年大会以来。一方、メキシコはメキシコ市のアステカ・スタジアムで行われた計5得点の打ち合いの末、イングランドに敗れた。
サイモン氏らモルガン・スタンレーのアナリストはブラジルの早期敗退について、同国のビール市場規模が大きく、W杯開幕前の期待も高かっただけに、メキシコよりも大きな影響を及ぼす可能性が高いとみている。
市場の関心は現在、6日遅くにベルギーと対戦する米国代表へ移っている。ABインベブの売上高の約20%は米国が占める。米国代表は今大会で好調を維持しており、トランプ大統領がバログン選手への出場停止処分の取り消しを働きかけた結果、同選手の出場が認められた。
もっとも、それが中南米で失われるビール販売をどの程度補えるかは明らかではない。
モルガン・スタンレーのアナリストは「米国はサッカーの歴史が比較的浅いため、代表が大会終盤まで勝ち進んだ場合のビール需要押し上げ効果は十分に検証されていない。開催国という条件や米ビール市場の規模を踏まえると、チームが勝ち進めば予想以上の好結果につながる可能性もある」と記した。
原題:Mexico, Brazil World Cup Losses Dash Hopes for a Beer-Sales Boom(抜粋)
--取材協力:Janet Freund.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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