強気相場の水面下で急激な物色転換が進み、クオンツヘッジファンドは2023年以来で最悪の運用不振に陥っている。

直近で値上がりした銘柄を買い、値下がりした銘柄を売るロング・ショートのモメンタム戦略は2週連続で3%超下落し、過去2週間の下落率は3年超ぶりの大きさとなった。S&Pグローバルの指数が示した。

ゴールドマン・サックスのプライムブローカレッジ部門によると、システマティック運用のロング・ショート戦略のリターンは先週(木曜日時点)2.1%低下した。その前の5営業日では3.1%下落しており、2023年12月以来で最大の下落率となった。

ヘッジファンドがレバレッジを縮小する中、ファンダメンタルズ運用者の成績も先週は悪化し、テクノロジー株は売りが最も集中したセクターの一つとなった。

先週のS&P500種株価指数は堅調に推移したが、その陰では急激な物色転換が進み、銘柄選別を行う投資家を揺さぶっている。AI関連銘柄への物色が勢いを失い、マイクロン・テクノロジーなど急騰してきた半導体株が下落する一方、地味で割安な銘柄が再び買われている。

22VリサーチのAIマクロ・ネクサス・リサーチ責任者ジョルディ・ビッサー氏はリポートで、「モメンタムの変動率は現在、ドットコム・バブル期を上回る水準で推移しており、バリュー・アット・リスク(VaR)の制約を受けるヘッジファンドや、ブレークアウトを追いかける個人投資家を相場から振り落としている」と指摘した。

今回のクオンツ運用のポジション解消は、コンピューター主導のファンドがこの1年おおむね好調な運用成績を上げる一方、昨年夏や今年1月初めを含め、何度か運用成績の悪化を経験した後に生じた。こうした局面では、投機的な低品質銘柄の上昇が一因となっていたが、今回は低ボラティリティ株が反発している点で市場環境が異なる。

ゴールドマン・サックスのデータによると、足元の運用悪化にもかかわらず、システマティック運用者の年初来リターンはなお約11.1%のプラスを維持している。一方、ファンダメンタルズ運用者の年初来リターンは約16%となっている。

原題:Quant Hedge Funds Extend Worst Run Since 2023 as Momentum Slides(抜粋)

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