(ブルームバーグ):来週の円相場は堅調に推移する見通し。日本の通貨当局による介入警戒感が強まっており、投機的な円売りポジション(持ち高)の巻き戻しが加速する可能性がある。ドル上昇の勢いがやや止まった中で週初に発表される米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が弱い内容となれば、ドル安・円高方向への動きがより鮮明になりそうだ。
◎あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 市場では為替介入への警戒感が以前より強まっており、ドル・円の上値を抑える要因となる
- 米雇用統計はやや弱めの内容だったが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待は多少後退した程度で依然残っている
- 政府が「骨太の方針」原案に日本銀行の利上げをけん制する内容を盛り込み、追加利上げの前倒し観測は後退し、物価上昇への対応で日銀が後手に回るビハインド・ザ・カーブへの懸念もある
- 予想レンジは158円-163円
◎みずほ銀行国際為替部の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト
- これまでの円安は投機的な円売りが主導してきた面が大きく、円ショート(売り持ち)の巻き戻しを警戒する局面に入る
- 米雇用統計を受けFRBの利上げ期待は後退しており、ISM非製造業景況指数も弱い内容となれば、市場は平時以上にドル売りで反応する可能性がある
- 一方、日本の経済指標にも力強さは見られず、日銀の追加利上げは最速でも秋口との見方から円を支える追加利上げ期待は高まりにくい
- 予想レンジは158円-161円50銭
主な予定
- 6日:6月のISM非製造業景況指数
- 7日:5月の毎月勤労統計
- 8日:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 (6月16、17日開催分)
- 9日:日銀支店長会議、地域経済報告(さくらリポート、7月)
- 9日:米ニューヨーク連銀総裁、討論会参加
- 10日:6月の国内企業物価指数
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