(ブルームバーグ):米国の2025年の死亡率が、統計開始以降で最も低い水準を記録した。薬物過剰摂取や新型コロナウイルスによる死亡の減少を背景に、年齢や性別、人種などほぼ全ての属性で改善がみられた。
米国立保健統計センター(NCHS)のデータによると、25年の年齢調整死亡率は人口10万人当たり約689人で、前年から4.6%低下した。年齢や性別を問わず改善しており、先住民を除く全人種で低下が確認された。死亡率が最も高かったのは男性、黒人、高齢者だった。
研究者たちによると、今後さらに情報が集まることで数値が変わる可能性があるため、このデータは慎重に評価すべきだという。不慮の傷害によるものなど一部の項目は集計までに時間がかかる傾向があるほか、報告に要する時間には地域差があるという。
一方で、この結果は、死亡率の動向を早期に把握する手掛かりとなり、公衆衛生当局が国民の健康をさらに改善するための策を講じる上で役立つという。

研究では、心疾患とがんが引き続き米国の死因の上位二つを占め、24年から25年にかけてともに増加したことが分かった。詳細への言及はなかったものの、米国民の平均寿命は近年延びている。薬物過剰摂取による死亡の減少や新型コロナの収束が一因にある。
米疾病対策センター(CDC)によると、新型コロナによる死亡者数は25年に2万685人となり、前年の4万7541人から大幅に減少した。いずれも、新型コロナにより国内で約50万人が死亡した21年の新型コロナ禍初期と比べるとはるかに少ない水準となった。

こうした死亡率の改善は、長寿やアンチエイジングへの関心が高まる中で起きている。最新の報告では、85歳以上の死亡率が最も高かったが、この数値も前年から低下した。大手製薬会社や著名人の間では、老化の進行抑制や若返り治療への関心が広がっている。
原題:US Death Rate Hit a Record Low in 2025, Report Says(抜粋)
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