欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、先月実施した利上げについて、正しい判断だったとの認識を示した。フランス紙レゼコーとのインタビューで語った。

ラガルド総裁は2日に掲載されたインタビューで、「われわれは正しい決定をしたと確信している」と述べた。そのうえで、「4月の時点で政策委員会の大多数は決定を下す用意ができていたが、必要な情報がそろっていなかった」と説明した。

ECBは先月、イラン戦争の勃発後、主要7カ国(G7)の中央銀行で最初に利上げに踏み切った。経済全体にショックが広がっており、インフレが制御不能になる事態を容認できないとして、利上げを正当化していた。

その後、米国とイランの合意を受けて原油価格は大幅に下落し、インフレを押し上げる主な要因が取り除かれた。さらに7月1日に公表された統計でユーロ圏の物価上昇率が市場の予想以上に鈍化したことが示された。

ラガルド氏は、供給面のショックは引き続き経済全体に波及しているものの、二次的な影響は生じていないとの認識を示した。

「外部からの供給ショックが経済全体に広がりつつあり、その間接的な影響が見え始めている」としたうえで、「これまでのところ二次的な影響は現れていないが、そのリスクを引き続き注視している」と語った。

一方、任期途中でECB総裁を退く可能性について問われると、ラガルド総裁は従来の主張を繰り返した。「再び不安定な局面にある中、ECBという船の船長は持ち場を離れるべきではないと考えている」と述べた。

また、来年の仏大統領選で役割を担う可能性について問われると、「欧州の声が聞かれるべきだ」と考えていると語った。

さらに、「もしその議論が、フランスの欧州への関与を縮小する方向へと転じるのであれば、それがわが国と国民にとってなぜ厳しい道なのかを説明する必要があると思う」と述べた。

原題:ECB Made Right Choice on Rate Hike, Lagarde Tells Les Echos (1)(抜粋)

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