「今のうちに走ってポジションをしっかり作っておく」
最後に、深津氏は5年後、10年後の未来について、少しシビアな見通しを語りました。全員がAIをアドバイザーにして戦略を立てるようになると、誰も大きな失敗をしなくなるため、社会やビジネスの流動性が失われ、格差が固定化する可能性が高いといいます。全員が同じAIを使い、同じ予算であれば、最後に物を言うのは「初期位置(現在位置)」になってしまいます。

「今のうちに走ってやりたいことをやって、ポジションをしっかり作っておくのが非常に大事です。例えば今『1人ユニコーン企業を作れるかもしれない』という話をしていますが、全員がスーパーAIを使いこなす時代になれば、AIを使えること自体の優位性は失われ、激しいビジネスチャンスの奪い合いが始まります。だからこそ、その手前で何を成し遂げ、どういうポジションを築くかが極めて重要になるのです」

全員がスーパーAIを持っているのが当たり前になる前の「今」こそ、自ら動き出し、メタスキルを武器に独自のポジションを築く絶好のチャンスかもしれません。