中国の工業利益は5月、前年比での伸びが鈍化した。伸び鈍化は、マイナスとなった昨年11月以降で初めて。輸出が堅調で生産者物価指数(PPI)も上昇しているが、低迷する内需の影響を補い切れなかった。

国家統計局が27日に発表した5月の工業利益は前年同月比21.1%増。4月は24.7%増と、大きく伸びていた。

1-5月の累計では前年同期比18.8%増となった。ブルームバーグ・エコノミクスの予想は19%増だった。

今回の減速は意外感をもって受け止められた。中国では3年余り続いたPPIの前年割れが3月に止まり、5月には2022年以来の高い上昇率を記録していたためだ。

AI関連投資の活況を背景に中国の先進工業製品への需要が増加したほか、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー市場の混乱で、コモディティー(商品)価格も押し上げられていた。

比較対象である昨年5月の工業利益は前年同月比9.1%減少し、利益水準が低かった。その割に今回の工業利益がさほど増えなかったことで、伸びの実勢については一層慎重にみる必要がある。

国家統計局の分析官は別途発表した資料で「中国国内では供給が強く需要が弱いという問題が依然として顕著であり、一部業種の企業はなお厳しい状況に直面している」との認識を示した。

原題:China’s Industrial Profit Gains Dip in Sign of Weakness (1)(抜粋)

--取材協力:Jon Herskovitz.

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