中国のAI新興企業DeepSeek(ディープシーク)は、全ての部門で人員を少なくとも倍増させる方針を明らかにした。米OpenAIやアンソロピックなど世界の有力企業や中国の同業との競争に必要な取り組みを強化する。

DeepSeekは「微信(ウィーチャット)」への投稿で、テクニカル・エンジニアリング職を対象に採用計画を公表。ブルームバーグ・ニュースは今月、同社が約500億元(約1兆2000億円)を調達する最終段階にあり、中国のスタートアップとしては過去最大級になる見通しだと報じていた。

DeepSeekは「技術の進歩に合わせ、全ての部門で規模を少なくとも倍増させることを目指している」と説明した。

同社は昨年初め、シリコンバレーの競合を大幅に下回るコストで開発したとされる高性能な推論モデルを発表し、中国AI企業の台頭を印象付けた。その後も新たなサービスを投入する一方、アリババグループやミニマックス・グループなど中国勢も競争力のあるサービスを相次いで導入している。

DeepSeekは従業員数を公表していないが、メディア報道では昨年時点で200人未満とされている。

米エヌビディアの株価は25日、一時3.5%下落した。

DeepSeekなど中国企業が低コストのAIモデルで成功を収めたことで、エヌビディアのAIアクセラレーター向け需要が今後も高水準を維持できるのかとの懸念が広がった。

調査会社エクスポネンシャル・ビューのリポートによると、中国企業はAI市場で存在感を高めている。オープンウエートモデルやDeepSeek、ミニマックスを含む中国製AIモデルの利用が増えているという。

複数のAIモデルを利用できる開発者向けプラットフォーム「オープンルーター」のデータによれば、グーグルやOpenAI、アンソロピックのモデルが占めるトークンベースの利用シェアは6月に33%と、前年同月の72%から低下した。

DeepSeekは募集職種も公表。データエンジニアや開発エンジニア、AI分野の学際的な技術人材などを募集している。

「人類は現在、汎用人工知能(AGI)の前夜にある」とした上で、「DeepSeekに加わり、AGIの発展を最前線で体験し、新時代の幕開けを目撃してほしい」と呼びかけた。

原題:DeepSeek Plans to Double Staff Across All Departments (1)(抜粋)

--取材協力:Seth Fiegerman.

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