(ブルームバーグ):米連邦準備制度が重視するインフレ指標の上昇率が予想を下回り、債券トレーダーは今後数カ月の利上げ期待をわずかに下方修正した。
連邦準備制度の今後の金利決定に連動する金利スワップは、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までに約34ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の金融引き締めを織り込んでいる。24日の取引終了時の約36bpから縮小し、年内の利上げに賭ける投資が後退した様子がうかがえる。
7月28、29日に予定されるFOMC会合で利上げが決定される確率は33%程度に低下した。
米国債利回りは25日の取引終盤でまちまちの動きとなった。原油価格がイラン戦争の開戦以来の安値近くから反発したことで、米国債利回りもこの日の最低水準から上向いた。短期国債の利回りだけが米連邦準備制度の政策見通しの変化を反映し、前日比でマイナス圏にとどまった。
しかしより早い段階では、連邦準備制度が選好する物価指標、5月の個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率が前月比0.4%と予想(0.5%)に届かなかったことを受け、米国債利回りは各年限で少なくとも1週間ぶりの水準まで低下し、30年国債利回りは4.82%と3月以来の低水準に達した。
PCE価格指数は前年同月比では4.1%と2%の物価目標を引き続き大きく上回り、2023年4月以来の高い伸びとなった。一方、変動の激しい食料品とエネルギーを除くPCEコア価格指数の上昇率は前月比0.3%、前年前月比3.4%といずれも予想と一致した。
債券投資家は、イラン戦争に起因する一時的な原油価格高騰が、より広範な物価上昇を引き起こしていないか注視している。
MFSインベストメント・マネジメントのグローバル債券共同最高投資責任者(CIO)、ピラール・ゴメスブラボー氏は「これらの数字は状況が悪化しなかったと安堵(あんど)のため息を誘った。コアインフレがピークに達したと解釈できるかもしれない」と指摘した。
原題:Bond Traders Trim Fed Rate-Hike Bets After Benign Inflation Data(抜粋)
--取材協力:Edward Bolingbroke.
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