米国とイランが和平に向けた暫定合意に署名してから1週間が経過し、ペルシャ湾からの原油輸出は、イラン戦争前の少なくとも75%の水準まで回復した。過去数十年で最大級の海運の混乱から、ぜい弱ながらも目覚ましい回復を遂げている。

ブルームバーグの試算によると、24日までの3日間にペルシャ湾から輸出された原油は日量約1300万バレルに達した。多くは、イランなどが積み出しを再開したことで、滞留していた貨物の解消が進んでいることによるものだ。原油輸出量は6月前半の平均を約40%上回った。

今後の焦点は、この回復が持続するかどうか、また、海運がさらに通常のリズムを取り戻すために、どれだけ多くのタンカーが再びペルシャ湾へ戻る意思を示すかに移っている。新たなタンカーが再びペルシャ湾へ入り、新たな積み荷を積載するようになれば、輸出が戦争前の水準まで回復できるかどうかが、ようやく明らかになる。

現時点では、ペルシャ湾へ入港した原油タンカーの数は、出港したタンカーの数を大きく下回っている。

米国とイランが合意内容の詳細を詰める中、状況がより明確になるには数週間かかる可能性がある。また、位置情報を送信せずに航行を続ける「ダークタンカー」も存在するため、暫定合意の実際の輸出量を正確に把握することは引き続き困難だ。米国当局は、実際の輸出量はさらに多いとの見方を示している。

特に、ホルムズ海峡の通航再開は、平坦な道のりとはならない可能性が高い。英国海事貿易機構(UKMTO)は25日、ホルムズ海峡で貨物船に正体不明の飛翔体が当たったとの報告を受けたと発表した。その数時間前には、海峡を通過しようとしていた複数の貨物船が途中で引き返した。

ホルムズ海峡の通航量は6月に入り回復し始め、少数のタンカーがアラブ首長国(UAE)産の原油をオマーン湾で待機する船舶へ運ぶようになった。それでも、海峡を通過する輸送量は日量約500万バレルと、戦争前の平均の約3分の1にとどまる。

その代わりに、輸出回復の多くは、海峡閉鎖中に導入された代替輸送計画に依存している。サウジアラビアはパイプラインで原油を紅海沿岸のヤンブー港へ送り、UAEはオマーン湾沿岸のフジャイラ港までパイプラインを利用することで、ホルムズ海峡を迂回している。

原題:Persian Gulf Crude Exports Rebound to 75% of Prewar Levels(抜粋)

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