(ブルームバーグ):米資産運用会社アレス・マネジメントは、プライベートクレジットファンドの1本で2四半期連続となる解約制限に踏み切った。投資家からの解約請求が14.4%に増えたためで、1兆8000億ドル(約291兆円)規模のプライベートクレジット業界がなお圧力にさらされていることを改めて示した。
運用資産226億ドルのアレス・ストラテジック・インカム・ファンド(ASIF)は、投資家に発行済み口数の5%までの引き出しを認める。25日の届け出で明らかにした。多くの同業ファンドと同様に、換金需要が1ー3月(第1四半期)から一段と高まった。1ー3月の解約請求は11.6%だった。
同ファンドが投資家向け書簡で説明したところによると、解約請求の約半数は主に米国外を拠点とする小規模な機関投資家やファミリーオフィスからだった。これらの投資家は2万人超の投資家の1%未満にとどまる。また、解約請求の約3分の2は、前四半期にも資金の払い戻しを求めていた投資家によるものだった。
アポロ・グローバル・マネジメントやブラックロック、クリフウォーターなどの資産運用各社でも、4ー6月に解約請求が膨らんだ。年初に解約制限を受けた投資家が、資金の払い戻しを改めて求めたためだ。
ASIFは4ー6月に応じられなかった解約請求について、今後の解約請求が前四半期の未処理分と同程度にとどまれば、年末までに「大部分に対応できる」との見通しを示した。
その上で、米国の富裕層投資家が同ファンドへの信頼を維持していると強調した。第2四半期の資金流入の約半分を占めた米富裕層投資家からの新規解約請求が減少したことを理由に挙げた。
「ASIFの投資家基盤で最大の割合を占める米国の富裕層投資家からの解約請求は、発行済み口数の2.4%にとどまった」と投資家向け書簡で説明。「これは新規の払い戻し請求が前四半期比で35%超減少したことを反映している」と続けた。
原題:Ares Private Credit Fund Caps Redemptions After 14% Seek to Exit(抜粋)
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