アメリカはまもなく建国250年を迎えます。お祝いムードが高まる一方で、“自由”や“平等”といった「建国の理想」の実現が改めて注目されています。
アメリカ トランプ大統領
「1776年、建国の父たちはフィラデルフィアに集い、“独立宣言”によって世界を永遠に変えた」
7月4日の独立記念日に向け、首都ワシントンでは、建国250年を祝う大規模イベントが始まりました。愛国心とお祝いムードが高まるなかで、改めて注目されているのが「アメリカ独立宣言」です。
記者
「こちらにあるのが独立宣言の原本です。強化ガラスのケースの中に厳重に保管されています」
250年という年月のなかで、文字はほとんど消えかかっていますが、そこにはアメリカ建国の理想がうたわれています。
アメリカ独立宣言
「すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生命、自由および幸福の追求を含む、侵すことのできない権利を与えられている」
去年の世論調査では、「アメリカ人らしさ」の条件として、85%の人が「独立宣言の精神を信じること」を挙げました。これは、「愛国心があること(61%)」や「アメリカ生まれであること(59%)」を大幅に上回る数字です。この「独立宣言」は1776年にトーマス・ジェファーソンらによって作成されました。
世界遺産にも登録されているジェファーソンの邸宅では、独立宣言の意義や当時の歴史的背景に関する講義が行われています。
歴史研究家 ビル・バーカーさん
「我々はこうした理念に基づいて成立した史上初めての国家です」
ジェファーソンに扮し、36年にわたって独立宣言の精神を伝える歴史研究家のビル・バーカーさん。独立宣言は多様な人々を団結させる象徴として愛され続けているといいます。
歴史研究家 ビル・バーカーさん
「独立宣言はアメリカ人だけでなく、全人類に向けた言葉です。我々は当時と同じ課題と向き合い続けています。まだ終わってはいません」
バーカーさんは、「自由や平等は努力して守り続ける必要があるものだと“建国の父”たちは知っていた。その重要性は今も変わらない」と語ります。
貧富の格差が拡大し続けるアメリカ。特にトランプ政権下では、移民政策の厳格化や多様性を否定する政策など、独立宣言の精神に逆行するような動きも見られます。
今、独立宣言を見た人たちは何を感じるのでしょうか。
「250周年はアメリカの原点と、あるべき姿を思い出す良いタイミングだと思う」
「独立宣言は到達すべきゴールではない。常に進化するものなので、より良い形で次世代に引き継ぎたい」
歴史的な節目を迎えるアメリカ。これからどう変わっていくのでしょうか。
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