(ブルームバーグ):NTTは海外債券市場で複数通貨建ての社債を発行し、約100億ドル(約1兆6000億円)を調達する計画だ。今年これまでのアジア企業による起債案件としては世界最大となる見通し。
非公開情報であることを理由に匿名を条件に語った関係者によると、調達予定額の半分を米ドル建てで、残る半分をユーロ建てと英ポンド建てで補う方針だ。発行体となるNTTの金融子会社NTTファイナンスは既に主幹事を選定しており、24日に米ドル建て債の需要調査を開始した。年限を含む発行条件は販売過程で変更される可能性がある。

NTTの広報担当者は、会社から公式な発表はしていないとし、必要に応じて適切な時期に発表すると述べた。
今週は野村ホールディングス、ソニーグループ、トヨタ自動車がそれぞれ10億ドル超の外貨建て社債の発行条件を決定しており、日本企業にとって海外市場で今年有数の繁忙週となっている。
日本銀行の利上げ後に国内市場のボラティリティーが高まる中、日本企業は合併・買収(M&A)資金の確保や海外投資家層の開拓を目的に海外市場での起債を拡大している。
投資適格企業の社債プレミアム(国債に対する上乗せ利回り)はドル建て債市場で1月に付けた約20年ぶりの低水準付近で推移。企業業績の底堅さに加え、数兆ドル規模に上るAI関連インフラ投資が世界的な景気を支えていることから、クレジット市場の投資家心理は良好な状態が続いている。各社はこうした良好な起債環境を背景に外債市場での資金調達に動いている。

NTTは昨年7月、アジア企業として最大規模の外債を発行し、総額約180億ドル相当を調達。今年2月にも起債しており、再び海外市場に復帰する構えだ。
(第3段落にNTT広報担当者のコメントを追加して更新します)
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