米投資会社ベイン・キャピタルが運用する欧州のローン担保証券(CLO)の一部で、投資家への全額返済ができず、デフォルト(債務不履行)となった。10年以上前に資産担保証券(ABS)の制度が見直されて以降、新世代CLOでのデフォルトは初めて。

格付け会社フィッチ・レーティングスは18日、ベインのEuro CLO 2018-1 DACの最下位トランシェの格付けをデフォルトに引き下げたと発表した。同債券は額面1120万ユーロ(約20億7000万円)に対し、保有者への返済額が740万ユーロにとどまった。Euro CLO 2018-1 DAC全体の規模は3億6100万ユーロだった。

ベイン・キャピタルの広報担当者はコメントを控えた。

CLOはレバレッジドローンをリスクとリターンが異なる複数の債券に組み替えた商品で、運用会社は投資家の需要に応じてポートフォリオを調整できる。世界金融危機後、規制当局はこうした商品に対する品質審査や基準を厳格化し、その結果、2010年代初頭に新世代のCLOが登場した。今回のデフォルトは、この新世代CLOとして初めてとなる。

最近まで市場に大きなストレスの兆候は見られなかった。しかし今年に入り、一部の組み入れローンの信用力が低下したことで、脆弱な案件への圧力が強まっている。人工知能(AI)をめぐるソフトウエア業界の売りがレバレッジドローン市場を揺さぶったことも一因だ。

原題:Bain Capital CLO Tranche Defaults in Post-2008 First for Europe

(抜粋)

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