米ホエール・ロック・キャピタル・マネジメントの旗艦ヘッジファンドは、7月のAI関連株売りで最も大きな打撃を受けたファンドの一つだった。同月の運用成績はマイナス21.7%と、年初来の利益の約半分を失った。

年初来リターンは35.1%と、6月30日時点の72.5%から急低下した。非公開の運用成績について、匿名を条件に事情に詳しい関係者が明らかにした。

ホエール・ロックの運用資産は6月30日時点で約190億ドル(約3兆円)。テクノロジー銘柄に集中投資し、巨額の利益を上げる一方、同様に大きな損失を出すファンドとして知られる。

7月はAI関連株と半導体株が急落し、資産運用会社は激しい値動きに見舞われた。企業が関連インフラに投じる巨額資金への懸念が強まったためだ。

AIに特化するヘッジファンド、シチュエーショナル・アウェアネスの混乱も下落に拍車をかけた。同ファンドの同月の運用成績はマイナス67%。追加証拠金に対応するため、上場株ポートフォリオの大半をケン・グリフィン氏率いるシタデルに売却した。

AI関連株売りは、個別銘柄への投資を主力とする運用会社に特に大きな打撃を与えた。

事情に詳しい別の関係者によると、AIハードウエア企業や半導体メーカーの上昇と下落の双方に賭けるポイント72アセット・マネジメントのチュリオン・ファンドは、7月にマイナス11.4%となった。コーチュー・マネジメントのヘッジファンドも、1年余りで最悪の運用成績となった。

損失は、資産クラスをまたいで投資する複数のトレーダーチームを抱えるマルチストラテジー型ファンドにも広がった。

ポイント72の旗艦ファンドは7月にマイナス3.3%となり、年初来リターンは10.9%となった。

各社の担当者はいずれもコメントを控えた。その他のヘッジファンドの運用成績は以下の通り。

原題:Whale Rock Sank 22% as AI Selloff Crippled Hedge Fund Returns(抜粋)

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