(ブルームバーグ):19日の欧州市場では、英国債が下落。英国の次期首相の有力候補とも目されているバーナム・マンチェスター市長が18日投開票の下院補欠選挙で勝利し、スターマー首相に挑戦する道が開かれたため、政治的な不透明性が意識された。
政策や政治のリスクへの感応度が高い長期物がとくに売られ、英10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.84%、30年債利回りも8bp上昇し5.54%に達した。
この日は米国とイランが最終的な和平合意に向けた交渉の開始を延期したことが嫌気され、債券は世界的に売られた。イタリア30年債利回りも8bp上昇して4.54%、ドイツ30年債利回りは7bp上昇して3.54%となった。
フランクリン・テンプルトンの欧州債券責任者デービッド・ザーン氏はブルームバーグテレビジョンで「英国債利回りのボラティリティーは今後高まりそうだ」と述べ、「市場は不透明性を嫌う。従って、どうなるか分からないというだけで、厳しい状況になる」との見解を示した。
イラン戦争で既に押し上げられていた英長期債利回りは、バーナム氏が国政復帰を目指すと表明した5月、1998年以来の高水準を付けた。同氏は補選勝利で与党・労働党の党首に挑むことが可能になった。これに対しスターマー氏は党首選を受けて立つ意向を示し、英国の政治的不透明性は夏の間続きそうな様相だ。

株式は指標のストックス欧州600指数が小幅続落。イランが米国との交渉開始を延期し、方向感のない展開が続いた。
指数は0.2%安で取引を終了。一時0.2%上昇した場面もあった。鉱業や小売り、消費財が売られた。
一方、エネルギーやメディアは堅調。デンマークの製薬大手ノボノルディスクは投資判断の引き上げを受け、4.6%高となった。
6月19日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:UK Bonds Fall as Burnham Win Leaves Markets Speculating on Risks(抜粋)
Gilts Drop Led By Long-End on Political Limbo: End-of-Day Curves、
--取材協力:Georgia Hall.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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