金利スワップ市場では、9月までに米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイントの利上げを実施することが完全に織り込まれた。原油価格の上昇を受けてインフレ懸念が再燃し、利上げ観測が高まっている。

FOMC会合の日程に連動するスワップ市場では、利上げの織り込み幅が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となり、18日時点の23bpから上昇した。週初めには8bpにとどまっていた。19日は祝日で米市場が休場となっており、商いは薄い。

米金融政策が一段と引き締め方向に向かうとの見方が強まっている。連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が今週のFOMC会合後の会見で、高インフレを容認しない姿勢を示したことを受け、17日には国債利回りが上昇した。

原油価格は、米国とイランが最近締結した和平合意を巡る不透明感がくすぶる中、18日に付けた3カ月ぶり安値から約4%上昇している。

金融サービス会社イーバリーの市場戦略責任者、マシュー・ライアン氏は、今週の政策決定におけるウォーシュ議長の発言内容に言及し、「今や利上げに傾くのに、それほど大きな材料は必要ない局面にある」と指摘。「FOMCが5年連続でインフレ目標を達成できていないことへの言及が繰り返された。こうした点はすべて、利上げがそう遠くない可能性があるとの見方を裏付けている」と述べた。

投資家はウォーシュ議長がこれほどタカ派的な姿勢を示すとは予想していなかった。トランプ大統領は、借り入れコストの引き下げが不十分だとしてパウエル前議長を繰り返し批判した末に、ウォーシュ氏をFRB議長に起用した経緯がある。

一方、北海ブレント原油先物はこの日の取引時間中に1バレル=80ドルを上回った後、落ち着いた値動きとなった。米政府当局者によると、イスラエルと親イラン派武装組織ヒズボラは、現地時間19日午後4時から停戦することで合意した。停戦が維持されれば、米国とイランの和平合意を脅かす要因の一つが取り除かれることになる。

原題:Traders Boost US Rate-Hike Bets on Iran Concerns, Hawkish Fed(抜粋)

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