(ブルームバーグ):米住宅ローン金利は1カ月ぶりの水準に低下した。中東情勢の緊張緩和を受けてインフレ懸念が後退し、住宅購入者にとっては一定の追い風となっている。
フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の18日発表によると、30年固定住宅ローン金利は平均で6.47%と、前週の6.52%から低下した。1年前は6.81%だった。
春の住宅販売シーズンは終盤を迎えているが、この間、借り入れコストは大きく変動した。2月末にイランとの戦争が勃発した後は急上昇した。しかし、今週発表された暫定的な和平合意と、ホルムズ海峡の再開計画を受けて原油価格が下落し、住宅ローン金利への上昇圧力が和らいだ。
春の住宅販売市場は予想外の底堅さを示している。全米不動産業者協会(NAR)が17日に発表した中古住宅販売成約指数は5月に前月比3.8%上昇した。ただ、水準自体は依然として歴史的な低さに近い。正式な販売件数よりも先行性の高いこの指標は、住宅購入者が高金利環境に順応しつつある可能性を示唆している。
それでも住宅の値ごろ感はなお問題となっている。オンライン住宅仲介会社レッドフィンによると、6月14日までの4週間における住宅ローン返済額の中央値は月額2647ドルと、1年ぶりの高水準に上昇した。2023年に記録した過去最高水準まで約100ドルに迫っている。
不動産情報サイトのジローによると、一般的なスターターホーム(初めて住宅を購入する層向けの住宅)の価格が100万ドル(約1億6000万円)以上となっている都市数は、2022年2月の80都市から過去最多の242都市へと増加した。カリフォルニア州が大半を占める一方、ニューヨーク州とニュージャージー州で最も急速な伸びが見られた。
不動産情報サービス会社ブライトMLSのチーフエコノミスト、リサ・スターテバント氏は「住宅の値ごろ感という課題に加え、経済の先行き不透明感も強まっている」と指摘。「特に初めて住宅を購入する層や中低所得層では、市場から締め出される人が増えている一方、高価格帯の購入者が引き続き市場活動を支えている」と述べた。
原題:US Mortgage Rates Decline to Lowest in a Month, Freddie Mac Says(抜粋)
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