(ブルームバーグ):ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の就任後初となった連邦公開市場委員会(FOMC)後の発言を受けて、米国債市場では短期ゾーンのボラティリティーが一段と高まる一方、長期ゾーンの値動きは落ち着く可能性が高いと、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのケイ・ヘイグ氏は指摘した。
ウォーシュ氏は「明確なタカ派姿勢」を打ち出し、市場を驚かせたと、ヘイグ氏は18日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで発言。短期的にはインフレ抑制を優先することを明確に示したと論じた。
市場では、FRBが従来の想定よりも早期に利上げを実施するとの見方が急速に広がった。ブルームバーグがまとめたデータによれば、9月FOMCでの利上げ確率は80%を超え、10月までに1回を超える利上げが織り込まれている。16日時点では、利上げ開始は12月になるとの見方が優勢だった。
「今後は2年債のボラティリティーが大幅に高まるだろう」とヘイグ氏は指摘。「背景には、まずインフレ抑制を重視する姿勢がある。これによりイールドカーブの長期ゾーンは落ち着き、カーブのフラット化が進むことになる。フォワードガイダンスを巡る発言も多く聞かれたが、その内容はFRBがガイダンスへの依存を減らし、よりデータ重視の政策運営へ移行することを示唆していた。こうした要因が2年債のボラティリティー上昇につながるだろう」と述べた。
ウォール街では17日のFOMC政策決定前の時点で、イラン戦争による物価上昇圧力を背景にFRBは利下げ局面を終えたとの見方が大勢を占めていた。一方で、ウォーシュ議長がトランプ米大統領の意向に従うかどうかにも注目が集まっていた。トランプ氏はウォーシュ氏を指名する前、利下げが不十分だとしてパウエル前FRB議長を繰り返し批判していた。
ヘイグ氏は、経済予測から政策運営まで幅広い分野を検証する5つの作業部会の設置により、インフレ率をFRBの2%目標に引き下げるとのウォーシュ氏の明確な姿勢や新たなコミュニケーション手法の実効性が高まる可能性があると分析した。こうした取り組みは長期ゾーンの価格変動を抑制する要因になり得るという。
「これらの作業部会はFRBの運営モデルを再点検するために設けられた」とヘイグ氏は説明。「その成果を見極める必要はあるが、長期ゾーンのボラティリティー低下につながる可能性は十分にある。そうなれば、投資家にとって長期債がより魅力的な投資対象になるだろう」と語った。
原題:Goldman Sees More Two-Year Volatility, Calmer Long End on Warsh(抜粋)
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