香港の百貨店そごうの運営会社が、銅鑼湾の旗艦店を担保とするローンの借り換えを期限の数時間前に完了したことが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。香港の商業用不動産に対する金融機関の慎重姿勢を示す新たな事例となった。

関係者によると、ライフスタイル・インターナショナル・ホールディングス(利福国際集団)は19行から63億9000万香港ドル(約1300億円)を調達した。これは18日に期限を迎える既存ローンの残高約67億5000万香港ドルを下回る水準で、不足分は同社が手元資金で補うという。非公開情報だとして関係者は匿名を条件に語った。

期限直前での借り換え成立と資金不足は、長年にわたり低迷した香港商業用不動産市場の厳しさを浮き彫りにしている。債権者が借り換えに応じる判断を可能な限り先送りするケースが増えている。香港の富豪トーマス・ラウ氏が所有する同社にとっては、数カ月に及んだ交渉の末に返済リスクがひとまず解消された形となる。

同様の例としては先月、ホテル運営会社アジア・スタンダード・インターナショナルが数カ月に及ぶ交渉にもかかわらず、7億6000万香港ドルの借り換えを期限直前まで持ち越さざるを得なかったケースがあった。

Photographer: Cheng Xin/Getty Images

香港の小売業界は、一部に回復の兆しが見られるものの、住宅市場全体の持ち直しとは対照的に依然として厳しい状況に直面している。政府統計によると、民間の小売業向け商業用物件の賃料は4月に前年同月比約2%下落し、価格は約14%低下した。小売業の売上高を見ると、観光需要や休暇シーズンの消費拡大を背景に業界全体の売上高は8.6%増加した一方、百貨店売上高は6.7%減少した。

ライフスタイル・インターナショナルにコメントを要請したが、すぐには返答はなかった。

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原題:Hong Kong’s Sogo Department Store Refinances Loan at Last Minute(抜粋)

--取材協力:Pearl Liu.

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