パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が豪州債を選好している。景気減速に対応するためオーストラリア準備銀行(中央銀行)が最終的に利下げに転じると見込んでいるためだ。

ピムコのオーストラリア・ポートフォリオ運用責任者アダム・ボウ氏は、年末までに国内経済の減速とインフレ率の豪中銀目標への回帰が「非常に明確になる」との見方を示した。豪中銀が2027年下期に利下げを開始すると予想しており、残存期間5-10年の豪連邦債・州債に投資妙味があるとしている。

景気の軟化を受け、豪中銀は今週、政策金利の据え置きを決めた。ただ、インフレ率は目標レンジを上回ったまま推移しており、追加利上げの可能性は残した。金利スワップ市場では16日、追加利上げの確率は低下したものの、年内に最後の1回の利上げが実施される可能性は5割超とみられている。

豪中銀が5月5日の会合で利上げ停止の可能性を示唆して以降、豪州債は主要7カ国(G7)の債券より高いパフォーマンスを示している。指標となる10年債利回りはこの間に20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、米国債との利回り格差は昨年11月以来の低水準に近づいた。

国内の雇用市場の弱さや消費者心理の急速な悪化を受け、投資家の間で豪州債を買い進める動きが広がっている。ティー・ロウ・プライスは長期債を選好し、シュローダー・インベストメント・マネジメントは豪中銀が市場予想より早く利下げに踏み切ると見込み、豪州債の買い場を探っている。

ボウ氏は「市場では追加利上げの可能性が織り込まれたままで、政策金利も今後数年間は現在の水準付近で推移すると見込まれており、インフレリスクは十分に価格に反映されている」との見方を示した。そのうえで、景気の下振れリスクが高まる中、豪州債に「大きな投資妙味がある」と述べた。

原題:Pimco Favors Australian Bonds, Betting on Rate Cuts Next Year(抜粋)

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