(ブルームバーグ):米株式の保有コストが予想外に上昇している。人工知能(AI)主導の株高に加え、レバレッジ型上場投資信託(ETF)の急成長や、市場最大規模となったスペースXの新規株式公開(IPO)が重なり、ウォール街の市場インフラに負荷がかかっているためだ。
S&P500種株価指数先物に織り込まれる資金調達スプレッドがここ数週間で急上昇した。これは指数への経済的エクスポージャーを得るために支払うコストを示す。その結果、米国債を担保とする資金調達金利との差は、株式や暗号資産(仮想通貨)が急騰した2024年の米大統領選後以来の大きさに拡大した。
今回の動きが注目されるのは、規模だけではない。銀行が通常、バランスシート上の制約に直面しやすい年末時期ではないにもかかわらず起きているためだ。
米国債を担保とした借り入れ金利は依然として低水準にとどまっており、広範な資金調達市場との著しい乖離(かいり)を示している。システム全体のドル資金不足に起因するものではなく、株式デリバティブ市場に圧力が集中していることがうかがわれる。
JPモルガン・チェースの米州株式デリバティブ戦略責任者、ブラム・カプラン氏は、「年末要因以外で見れば、今回の上昇は過去最大級で、資金調達コストも極めて高い水準にある」と指摘した。
その上で、「予想外のタイミングだが、足元では株式向け資金調達やレバレッジへの需要が記録的な水準に達しており、現在の水準は十分に正当化できる」と述べた。
原題:Equity-Funding Squeeze Bites as AI Rally, SpaceX Stretch Banks(抜粋)
--取材協力:Alex Harris.
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