(ブルームバーグ):アポロ・グローバル・マネジメントは、ソフトウエア業界の新規投資案件について、人工知能(AI)の進化によって事業環境が大きく変わるリスクを精査している。AI技術の急速な発展で一部の企業の事業モデルが通用しなくなるとの懸念が広がる中、資産運用会社は投資先の見直しを進めている。
アポロでテーマ型投資を担当するロブ・ビッテンコート氏は、昨年、AIリスクを見極めるための新たな分析手法を構築したと語った。ソフトウエアを12-14のカテゴリーに分類し、それぞれについてAIの影響を受けやすい度合いを評価しているという。
ビッテンコート氏は、「昨年は既存のポートフォリオにもこの分析手法を当てはめ、どの分野へのエクスポージャーを減らし、リスクを抑えるべきかを検討した」と述べた。11日に公開されたブルームバーグ・インテリジェンスのポッドキャストで明らかにした。
アポロの取り組みは、他の資産運用会社による同様の動きに続くものだ。ソフトウエア企業への投資比率の高さを巡る懸念から株価が下落し、1.8兆ドル(約289兆円)規模のプライベートクレジット市場から資金が流出している。こうした動きを受けて、各社はAIリスクを把握して、その影響を軽減する取り組みを進めている。
アレス・マネジメントは4月、同社最大の上場プライベートクレジット・ファンドが保有するソフトウエア関連投資を調査するため、外部コンサルタントを起用したと明らかにした。ブラックストーンとブルーアウル・キャピタルも、投資先について社内で評価作業を実施した。
ビッテンコート氏は、AIの進歩を「おそらく業界がこれまで直面した中で最も大きな技術基盤の変化だ」と表現した。その上で、業務フローの多くをAIで代替できる分野ほどリスクが高いと指摘した。一例として、データ可視化ソフトを挙げた。
アポロは、AIの影響を受けにくい業種についても分析した。ビッテンコート氏によると、例えば医療業界は規制が厳しいため、企業によるAI導入が進みにくく、AIの影響を受けにくいという。
ビッテンコート氏は、「経営陣が実際に行動しているか。技術の進化のスピードに見合った戦略を明確に示しているか」などに注目していると述べた。その上で、「こうした要素は数字では測りにくいが、時間とともに重要性は高まると思う」と語った。
原題:Apollo Is Screening All Software Investments for AI Threat Risk(抜粋)
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