(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスが追跡する米プライベートクレジットの借り手1300社では、債務不履行(デフォルト)率が4-6月(第2四半期)に過去最高を記録した。30日公表のリポートで明らかになった。
6月末までの12カ月間におけるプライベートクレジットのデフォルト率は6%と、従来の過去最高だった1-3月(第1四半期)の5.7%から上昇した。4-6月期には、新たにデフォルトに陥った20社で計32件のデフォルトイベントが発生し、直近12カ月のデフォルト企業は計84社となった。
フィッチによると、4-6月期のデフォルト要因では、借り手が苦境下で実施した満期延長が、現物利払い(PIK)や利払い猶予を上回り、最多となった。デフォルトイベント32件の半数余りで、何らかの満期延長が行われた。
フィッチの北米プライベートクレジット責任者、ライル・マーゴリス氏は「年初時点では、金利低下と合併・買収(M&A)の活発化を見込み、プライベートクレジットのデフォルトは減少すると予想していた」と説明。「市場が現在、利上げを織り込み、M&Aも低調な状況が続いているため、年末までデフォルト率は高止まりするとみている」と述べた。
デフォルト率が最も高かったのは工業・製造業で、1-3月期の5.9%から10.4%に上昇した。ヘルスケアも6.9%から9.4%に上昇した。
AIの急速な発展を巡り市場で懸念が広がる中でも、テクノロジー分野のソフトウエア業界への「影響は比較的限られていた」と、マーゴリス氏らリポート執筆者は指摘した。ソフトウエア業界のデフォルト率は主要業種で最も低い1.2%となり、1-3月期の2.3%から低下した。
リポートは「フィッチの世界見通しは引き続き『中立』だ」とした上で、「イラン戦争とそれに伴うインフレショックによりレバレッジをかけた企業が近く金利低下の恩恵を受ける可能性は後退した」と指摘した。
原題:Fitch’s Private Credit Default Rate Hit Record in Second Quarter(抜粋)
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