(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXの新規株式公開(IPO)で、機関投資家から募集株数の数倍に上る需要が集まっていることが、事情に詳しい関係者への取材で分かった。
複数の関係者によると、IPOの幹事を務める銀行団が9日、経営陣との会議で追加の需要が集まったと投資家に伝えた。
関係者らによると、株式購入の注文数は8日から増加している。ブルームバーグ・ニュースは先に、銀行団が今回の募集について需要が募集株数を大幅に上回っていると説明したと報じていた。また、一部の関係者は、銀行団は機関投資家向け割当分について、大手のロングオンリー運用会社に配分を集中させる方針だと明かした。
スペースXの広報担当者は、コメント要請に今のところ応じていない。
主幹事銀行は、米東部時間10日午後4時の市場引け後に、機関投資家からの注文受け付けを終了する予定という。
スペースX株は11日に公開価格が決定され、12日に取引が始まる予定だ。同社は1株135ドルで5億5560万株を売り出し、約750億ドル(約12兆円)を調達する見込みで、企業価値は約1兆8000億ドルと評価されることになる。
個人投資家は一部のプラットフォームで、10日の締め切り後もスペースX株の購入注文を出すことができる。ブルームバーグ・ニュースは、スペースXが募集株式の最大30%を個人投資家向けに割り当てると報じている。
スペースX傘下のxAIと競合するAIモデルを開発するOpenAIは8日、非開示でIPOを申請した。アンソロピックも先週からIPO申請手続きを進めている。ブルームバーグは、3社の上場により、米株式市場に合計3兆6000億ドルの時価総額が新たに加わると試算した。
ブルームバーグ・ニュースは、モルガン・スタンレーが9日、ニューヨーク本社で約300の機関投資家を招いた説明会を開催する予定だと報じた。スペースXのグウィン・ショットウェル社長やブレット・ジョンセン最高財務責任者(CFO)ら経営陣が出席するという。
スペースXのIPOには、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループ、JPモルガン・チェースの主幹事に加え、18行が参加している。
原題:SpaceX IPO Draws Orders for Multiple Times the Shares Available(抜粋)
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