8日のインドネシア市場は、国債と株式、通貨ルピアがいずれも売られるトリプル安の展開。市場の混乱を食い止めるため、当局に対しより具体的な対策を示すよう求める声が強まっている。

10年国債利回りは35ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、ここ1年余りで最も高い水準となった。

インドネシア株の指標ジャカルタ総合指数は一時4%余り下落した後に下げ幅を縮小。ルピアは対ドルで過去最安値を更新した。

投資家は財政規律と市場支援に関して、より強いシグナルを発信するよう当局に求めている。政府の経済運営に対する懸念の高まりや、新たな商品輸出規則を巡る混乱、さらにインドネシアのソブリン信用力に対する再評価が投資家心理を悪化させている。

SGMCキャピタルのパートナー、モヒト・ミルプリ氏(シンガポール在勤)は、今後2週間が極めて重要だと指摘。「市場は財政規律、政策の一貫性、そしてマクロ経済の安定に対する強いコミットメントを示す明確な兆候を求めている」と述べた。

アナリストらによると、インドネシア銀行(中央銀行)の政策金利決定と、指数算出会社のMSCIによるインドネシア市場の投資適格性評価を月内に控え、市場心理は弱気の状態が続く可能性が高い。

財務省と中銀が週末に資金流入促進を目的とした追加措置を発表した後も、経済政策担当者を交代させる内閣改造の観測が市場の不安を強めている。

ジャカルタ総合指数はわずか5カ月前に過去最高値を付けたが、その後約39%下落し、ブルームバーグが追跡する世界90超の主要株価指数の中で今年最悪のパフォーマンスを記録。ルピアも今年約8%下げ、先週は心理的節目である1ドル=1万8000ルピアを超える値下がりとなった。

インドネシア中銀のペリー・ワルジヨ総裁とプルバヤ財務相は6日、国会で共同説明を行い、市場に十分な流動性を供給するとともに、国債利回りを押し上げて資金流入を促進するため連携する方針を表明した。

ペルマタ銀行のチーフエコノミスト、ジョシュア・パルデデ氏(ジャカルタ在勤)は、「6日の発表は市場圧力を和らげる第一歩になり得るものの、市場の方向性を持続的に反転させるには不十分だ」と語った。

投資家は市場から資金を引き揚げており、インドネシアの信認問題が深刻化している。ルピアと株式、国債が大きく売り込まれている背景には何があるのか、また市場を立て直すために何が必要なのかが注目されている。

原題:Indonesia Market Rout Deepens as Bonds, Currency, Stocks Slide、Indonesia Market Rout Deepens as Bonds, Currency, Stocks Slide(抜粋)

--取材協力:Karl Lester Yap.

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