岸田政権の支持率が低迷するなか、菅前総理が訪問先のベトナムで岸田総理に苦言を呈し、波紋を広げました。

菅前総理のベトナムでの滞在中、外交面以上に注目されたのは内政についての発信でした。

菅 義偉 前総理
「これだけ物価が高騰しているときに消費税の議論をすること自体、国民から理解をされない」

政府の少子化対策の財源を消費税の増税で賄う案を批判し、まずは徹底的な行政改革をして財源を確保すべきと強調しました。また、岸田総理が今も自身の派閥の会長を続けていることには、こう苦言を呈しました。

菅 義偉 前総理
「(総理大臣は)国民全体の先頭に立って汗を流す立場にある。ですから歴代の総理大臣の多くの政治家もですね、派閥から出て総理を務めておられるのではないか」

岸田総理と距離を置いてきた菅氏の発言は、永田町では「自民党内に不満がたまっている証拠」などと受け止められました。

岸田政権の支持率が低迷するなか、菅前総理の存在感が際立った外遊となりました。