米連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事は、過去1年間に規制当局が進めてきた米金融機関の規制緩和を批判し、これらの提案は「銀行規制と監督を著しく弱体化させる」と述べた。

バー氏は6日に公表した講演原稿で、「FRBや他の当局による最近の措置は、銀行の健全性と安全性を損ない、金融安定リスクを高めると考えている」と述べた。さらに「規制緩和によって生じる脆弱(ぜいじゃく)性は、現時点では明らかでないかもしれない。しかし、その問題は今後数年かけて積み上がり、経済に深刻な損害を与える恐れがある」と警告した。

トランプ政権下の当局者らは、ウォール街の銀行に対する規制を緩和してきた。これには、大手銀行が損失への備えとして保有すべき資本の要件緩和や、監督対象範囲の縮小、さらに伝統的な銀行がプライベートクレジット大手と競争しやすくするための環境整備などが含まれる。

1年前に就任したボウマンFRB副議長(銀行監督担当)の下で、銀行業界は一連の成果を勝ち取った。ボウマン副議長は、同職を辞任したバー理事の後任として指名された。バー理事はトランプ大統領との対立を回避するため、このポストを辞任していた。

連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事

バー理事はまた、銀行が経営問題に陥れば、企業や家計に脅威が波及し、経済全体を危険にさらす恐れがあると指摘した。その上で、銀行監督当局に対し、脆弱性の是正措置を講じるよう求めた。

「十分な資本と安定した資金調達基盤があれば、個々の銀行だけでなく銀行システム全体としても、予期せぬ損失のような幅広いショックを吸収しながら、引き続き融資を行うことができる」とバー理事は述べた。

原題:Fed’s Barr Warns of Risks Tied to Looser Wall Street Bank Rules(抜粋)

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