(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は、中国との通商関係の見直しを進める中で、企業に対しサプライチェーンの過度な依存を回避することを義務付ける提案を用意している。
EUの執行機関・欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(通商担当)は5日、ブリュッセルで開かれた欧州政策センターのフォーラムで、「多様化には今や専用の制度が必要だ」と述べた。同氏は、企業が単一の供給源から40%超の調達を行っている場合、サプライチェーンの変更を求める案が提案に含まれると説明した。
シェフチョビッチ氏は、今月後半のEU首脳会議で、域内の経済安全保障を強化するために追求すべき「具体的な手段」について、欧州委員会に対し政治的指針が示されるとの見通しを示した。
EUは現在、2025年時点で約3600億ユーロ(約67兆円)の対中貿易赤字を抱えている。中国は、多くの重要な投入資材で、欧州にとって唯一の供給国でもある。

EUは、中国が自国経済の開放を進めず、国の補助金を受けた製品がEU市場へ流入している問題にも対処していないと批判している。中国政府は半導体やレアアース(希土類)など、欧州企業が必要とする重要資源の供給を強く支配してもいる。
事情に詳しい関係者によると、今回の提案は、中国との市場アクセスや過剰生産能力を巡る長年の協議が成果を上げてこなかったことを受け、EUの対中交渉力を高めることを目的としている。
ただ、EUとしては中国との貿易戦争は避けたい考えだ。中国当局は、欧州がこうした計画を推し進めれば報復措置を取ると警告している。
シェフチョビッチ氏は今週初め、中国の李成鋼商務次官と会談した。また、欧州側の懸念に関する協議を加速させるため、今後数週間以内に王文濤商務相をブリュッセルへ招待したという。
シェフチョビッチ氏は、「われわれが内部で検討しているのは、中国側との外交的な働きかけや意思疎通、協議をどのように改善するかということだ」と述べた。
原題:EU Weighs Rule to Force Companies to Diversify Away From China(抜粋)
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