JPモルガン・チェースは、自動車担当の主任アナリストを交代させたことで、テスラに対する見方を大きく転換したようだ。

同社は、長年テスラ株に対してウォール街でも特に悲観的な見方を示してきたライアン・ブリンクマン氏に代わり、ラジャット・グプタ氏を自動車セクター担当に起用した。グプタ氏はテスラのターゲット株価を475ドルへ引き上げ、投資判断も「ホールド」相当の水準に格上げした。

ブリンクマン氏は2015年以来、一貫してテスラ株の売りを推奨し、年末までに株価が145ドルまで下落すると予想していた。

ブリンクマン氏の下で働いていたグプタ氏は、5日のリポートで、テスラの垂直統合モデルについて「依然として十分に評価されておらず、理解もされていない独自の強み」があるとの見方を示した。

テスラ株に弱気な見方を示し続けるのは難しい。同社のファンダメンタルズと高い株価評価との間には大きなかい離があるものの、株価は熱心な個人投資家層によって支えられている側面があるためだ。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、人型ロボットなど未来志向の新規事業構想を掲げることで熱狂的な支持者を獲得してきた。一方でアナリストに対しては容赦なく、決算説明会では「退屈で間抜けな質問」と切り捨てたこともある。

ブリンクマン氏が最後に公表したテスラ関連リポートの一つは、1-3月期(第1四半期)決算に関するもので、決算内容や説明会での発言が同社の「一見すると飽くなき設備投資意欲」に疑問を投げかけるものだったと評価した。

またブリンクマン氏は、マスク氏が将来的に自動運転可能になると説明して販売した数百万台の車両について、自動運転に必要なハードウエアが十分ではないと認めた点を指摘し、テスラが法的問題に直面する可能性があるとも警告していた。

テスラ株はニューヨーク時間午前11時30分時点で、一時3.7%安で取引されている。通常取引開始前までの時点で、年初来では4日までに約7%下落しており、S&P500指数の11%上昇に後れを取っている。

原題:JPMorgan Turns Upbeat on Tesla After Replacing Bearish Analyst(抜粋)

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