米指数算出会社S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、S&P500種株価指数など主要指数の現行採用基準を維持する方針を決めた。イーロン・マスク氏率いるスペースXのような超大型企業が新規株式公開(IPO)後に迅速に指数へ採用されることを可能にする提案は退けられた。

4日の発表資料によると、同社は新規上場企業に適用している12カ月間の待機期間を短縮せず、企業規模を理由に収益性や浮動株に関する既存要件を免除することもないと表明した。この方針は、競合するナスダックやFTSEラッセルが採用した業界全体の流れとは異なる。

今回の決定は、ウォール街が新たな現実に直面する中で下された。近年では、一部企業が株式上場前から前例のない規模へ成長しているためだ。今年実施された意見募集では、かつて成熟した優良企業に限られていた規模で市場に登場する企業を指数ルール見直しにより「ファストエントリー」と呼ばれる仕組みを通じて受け入れるべきかどうかが問われていた。

迅速な指数採用を求める動きに対して一部投資家からは懸念の声が上がっており、収益性や浮動株比率、取引実績に関する基準は、指数が市場の熱狂を追いかけるのを防ぐために存在するとの意見が聞かれる。さらに、IPO銘柄を早期に指数に採用すれば、パッシブ運用ファンドがより大きな値動きリスクにさらされ、信頼できる市場価格が十分に形成される前に株式購入を余儀なくされる恐れがあるとの指摘もある。

一方で、賛成派は、投資家が実際に保有する市場の姿を指数に反映させるため、巨大企業を可能な限り早く指数に組み入れるべきだと主張する。時価総額1兆ドル級の企業は、従来の指数採用基準を満たす前から経済的に大きな存在感を持つという。

今回の決定により、史上最大規模になると見込まれるIPOを準備しているスペースXは、少なくとも上場から1年が経過するまでS&P500種株価指数に採用される資格を得られない。また、同社は収益性や浮動株比率に関する現行基準も満たす必要がある。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の上場投資信託(ETF)アナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、「率直に言って驚いている」と述べ、「だがS&Pは市場のリーダーであり、流れに逆らうこともできる」と語った。

原題:SpaceX, Other Mega IPOs Denied Fast Index Entry by S&P (1)(抜粋)

--取材協力:Sid Verma.

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