中国の字節跳動(バイトダンス)を創業した張一鳴氏が、インドのムケシュ・アンバニ氏を抜いてアジア2位の富豪となった。同社は動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を傘下に置く。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、張氏の資産は3日までに928億ドル(約14兆8500億円)に増え、中国トップの富豪としての地位を固めた。バイトダンスの評価額上昇と同社の人工知能(AI)戦略の進展が寄与している。

張氏の資産は、2019年3月にブルームバーグが追跡を始めた時点では130億ドルだった。資産急増の背景には、TikTokに加え、月間利用者が3億人を超え中国で最も人気のあるAIチャットボットとなった「豆包」の成功がある。

バイトダンスは非上場。同社は今年、米事業の一部を米国の投資家に移管した。

群益証券の上海在勤アナリスト、エイミー・リン氏は評価額の上昇について、「バイトダンスの強固なファンダメンタルズと、中国での豆包などアプリの成功を反映している」と指摘。「米国での展開が大きな悪影響を及ぼす可能性は低い」と述べた。

張氏は2025年に初めて中国1位の富豪となった。その後、一度は首位を譲ったが、今年に入って再びトップに返り咲いた。

バイトダンスはコメント要請に応じなかった。ビリオネア指数によれば、インドのコングロマリット、リライアンス・インダストリーズを率いるアンバニ氏は資産869億ドルで、アジア3位の富豪に後退した。

インドの新興財閥アダニ・グループを指揮するゴータム・アダニ氏が、1174億ドルでアジア首位を維持している。

原題:TikTok Billionaire Overtakes Ambani as Asia’s Second-Richest (1)(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang.

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