イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、アンソロピックの最新人工知能(AI)モデル「Mythos(ミュトス)」やその他AIモデルによって明らかになったサイバーリスクにより、金融システムに対する脅威が2-3年早まったとの認識を示した。

ベイリー氏は4日、ロンドンで開かれたインベストメント・アソシエーションの会議で講演し、「フロンティア(最先端)AI」は現在、中銀が直面する最大の課題だと述べた。

同氏は「フロンティアAIが今まさに最大の問題だ。なぜなら、本来は1年後や2年後、3年後に起きると思われていたことが、世界中で突然加速し、一気に目の前に浮上してきたからだ」と述べた。

さらに、「この技術ができることという点で、われわれは今、指数関数的な発展曲線の急激な上昇局面に入っている。私のIT担当者は『対応すべきセキュリティ修正が大量に発生する』と言っていた」と語った。

またベイリー氏は、金融危機や新型コロナウイルス禍、ウクライナでの戦争など一連の危機対応として各国政府が介入した結果、過去17年間で国債市場が大きく変化しており、中銀はその動向に注意を払う必要があるとも述べた。

同氏は「政府債務は大幅に増加した。多くの面で、それはショックに対する必要な対応だった。しかし、それだけ膨らんだ政府債務を支えるための資金をどう確保するかという問題を提起している」と指摘した。

原題:BOE Governor Bailey Warns About Frontier AI, Debt Market Risks

(抜粋)

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