米農務省は、肉食の寄生虫である新大陸ラセンウジバエ(NWS)が米国内で約10年ぶりに検出されたことを確認した。畜牛の頭数が既に75年ぶりの低水準に落ち込んでいる米国の畜産業への新たな脅威となる。

農務省の3日の発表によると、テキサス州ザバラ郡で、生後3週間の子牛のへその周辺から幼虫が検出された。

NWS(Cochliomyia hominivorax)は、温血動物の傷口に卵を産み付ける寄生性のハエ。その幼虫は生きた組織へと潜り込み、深刻な損傷を引き起こし、治療しなければ死に至る可能性がある。

ロリンズ農務長官は3日遅くの記者団との電話会見で、同省が現在追跡している事例はこの1件のみであり、これが米国でのNWSの定着につながると考える「理由はない」と述べた。

同省は、検出場所の周辺20キロメートルの区域において検疫や移動制限、監視を実施する。拡散を防ぐために不妊虫の放散も前倒しで進めている。NWSが食肉などの食料源に寄生することはないため、食料供給は安全だとしている。

米国では牛の飼養頭数の減少が消費者物価を押し上げており、NWSの検出は畜産業にとって極めて深刻な時期と重なった。

3日の米株式市場では、未確認の段階での同事例に関する報道を受け、タイソン・フーズが4.2%下落。5カ月ぶりの安値で取引を終えた。ブラジルのJBSは約1年前の米上場以来の安値で引けた。

NWSの検出件数はメキシコで増えている。米農務省はメキシコからの生きた牛の輸入を一時停止し、不妊虫を放散するための新たな施設を建設した。それにもかかわらず、メキシコ国内での発生は最近加速しており、米農務省によると、直近では米国との国境から約25マイル(約40キロ)離れた場所でヤギから検出されている。

人間へのリスクは低いものの、米国では昨年、中米から渡航した人からの検出を1件確認した。

原題:Deadly Screwworm Parasite Found in US Threatens Cattle Herd (2)(抜粋)

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