(ブルームバーグ):サッカーのイングランド・プレミアリーグの名門チーム、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の所有権を20年余り保有してきた米グレイザー家で、一部メンバーがマンU株売却を巡り協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、一族の複数のメンバーが、保有するマンU株の一部またはすべての売却を検討している。当初、グレイザー家の一部メンバーによる売却が議論の中心だったが、現在はこれらのメンバーが他のメンバーに対し売却への参加を促しているという。
こうした動きの背景には、マンUのオーナー側が今後数年間で、本拠地スタジアム「オールド・トラッフォード」再開発の費用として数十億ポンドの負担を迫られる可能性がある。一方、マンUは最近、欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグへの出場権を獲得した。新たな収益機会につながる可能性があり、投資を継続する動機にもなっている。
情報の非公開を理由に関係者が匿名で語ったところによると、グレイザー家としてはまだ撤退の決定を下しておらず、家族間で今後の方針に関する協議が続いている。一部のメンバーは売却反対の姿勢を崩していない。こうしたメンバーが考えを変えない限り、取引を進めるのは難しいとみられる。
売却する場合は、中東の投資家や米国の富裕層などが買収に関心を示す可能性がある。ただ、企業の合併・買収(M&A)の大型案件で資金調達コストが高止まりしているほか、買い手側はこれほど知名度の高いスポーツ資産に対しては相当高額な買収価格を提示せざるを得ない。
マンUの担当者はコメントを控えた。グレイザー家にもマンUを通じてコメントを求めたが、回答は得られなかった。
原題:Glazer Family Members Are Said to Study Man United Stake Sale(抜粋)
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