世界初となる1兆ドル富豪「トリリオネア」が誕生するのはもう少し先になるかもしれない。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、 米宇宙開発企業スペースXの新規株式公開(IPO)価格が報道されている通り1株当たり135ドルで決まった場合、同社を率いるイーロン・マスク氏の純資産は9880億ドル(約158兆900億円)となる見込みだ。

これは1兆ドルまであと120億ドルの水準で、その差は米映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏の資産額にほぼ相当する。

もっとも、スペースXの株価が上場後に上昇すれば、マスク氏はトリリオネアになり得る。他の条件が変わらなければ、株価が公開価格から2.2%高い1株138ドルまで上昇すれば、マスク氏の資産は1兆ドルを突破する計算だ。スペースXは6月12日に取引開始の予定。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、マスク氏(54)の純資産は現在、7260億ドルで、スペースXの企業価値を1兆300億ドルと評価した。2025年12月の内部関係者による株式売却での評価額8000億ドルと、その後スペースに統合された人工知能企業xAIの2026年1月の資金調達ラウンドでの評価額を反映した。

スペースXの評価額はIPOの実施後に更新される見通しだ。ブルームバーグはこれまで、同社はIPOで少なくとも1兆8000億ドルの企業価値を目指していると報じた。

また、マスク氏の資産は2番目に大きい保有資産であるテスラの株価動向によっても左右される。テスラの株価が5月中旬の水準まで回復すれば、スペースX株が上場初日に急騰しなくても、同氏の資産は1兆ドルの大台に達する可能性がある。当時のテスラ株は1株445ドルを上回っていた。

テスラ株価は3日午後0時30分時点で、小幅安の422ドル前後で取引されている。

テスラ株が5月の高値から下落している背景には、オープンAIがテスラの人型ロボット「オプティマス」の競合となり得る製品の開発を計画していると発表したことがある。

原題:SpaceX IPO Price Would Put Musk Just Shy of Trillionaire Status(抜粋)

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