(ブルームバーグ):3日の原油相場は3日続伸。米国とイランが攻撃し合っていることを受け、ホルムズ海峡の再開につながる和平合意の実現に懐疑的な見方が広がった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比2.26ドル(2.4%)高の1バレル=96.02ドルで終了。今週に入ってからの上昇率は約9.6%となった。北海ブレント先物8月限は1.81ドル(1.9%)高の97.81ドルで終えた。
米軍はイランに向かっていた空の石油タンカーを2日に攻撃した後、ミサイルと無人機(ドローン)による攻撃を受けたと発表。イランはバーレーンにある米海軍第5艦隊司令部と、クウェートのアリ・アル・サレム空軍基地を標的にした。
イラン情勢の打開が見えず、問題が長期化していることから、ホルムズ海峡経由の輸出が完全に再開されるまで、世界は原油在庫の取り崩しに一段と依存せざるを得ないとの懸念が強まっている。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計によれば、主要な原油貯蔵拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は6週連続で減少し、約2200万バレル。市場で最低水準と見なされる2000万バレルに近づいた。
ラボバンクのエネルギーストラテジスト、フローレンス・シュミット氏は「不確実性が現在の市場を覆っている」と指摘。「イランの高濃縮ウランやホルムズ海峡、レバノンに関する合意を得られない限り、信頼に足る和平合意が実現する可能性は低いままだ」と述べた。
ロシア・サンクトペテルブルク市周辺のレニングラード州では、防空網によりウクライナのドローン59機が迎撃された。ドロズデンコ同州知事が述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、自国軍がサンクトペテルブルク石油ターミナル、レニングラード州のクロンシュタット海軍基地にある「純粋に軍事的な目標」を攻撃したと明らかにした。
シュミット氏は、ロシアの石油インフラへの攻撃が原油供給を下押しするとの見通しを強めたと述べた。
原油:Oil Extends Gain as US-Iran Clashes Cloud Outlook for Peace Deal(抜粋)
(相場を更新するなど情報を追加します)
--取材協力:Sarah Chen、Charlie Zhu.
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