急成長中の米人工知能(AI)スタートアップ、アンソロピックに対するソフトウエア大手セールスフォースの持ち分が、継続的な出資により約50億ドル(約7980億円)相当となったことが、事情に詳しい関係者への取材で分かった。

関係者によると、セールスフォースは2023年初めのアンソロピックの資金調達ラウンドに約5000万ドルを投じて初めて出資し、その後も継続して資金を投じてきた。

その間、アンソロピックは、世界で最も急成長し、最も注目される企業の一つとなった。同社は先週、650億ドルの資金調達を発表し、調達資金を含む企業価値は9650億ドルに達した。1日には、新規株式公開(IPO)に向けた上場登録届出書(S-1)の草案を規制当局へ提出したと発表した。

セールスフォースとアンソロピックはいずれもコメントを控えた。

セールスフォースは2月のブログ投稿で、アンソロピックのモデルが職場向けコミュニケーションツール「Slack」など、自社ソフトウエア内のAI機能を支えていると述べた。ブログの中では、「2023年当時、AI研究が商業的成功につながった前例はなく、研究開発色の強いスタートアップに相応の評価額で投資することは、当たり前の判断ではなかった」と振り返った。

アンソロピックへの初期投資で大きな利益を得たソフトウエア企業はほかにもある。ビデオ会議サービスのズーム・コミュニケーションズは、2023年初めのシリーズC資金調達ラウンドへの出資により、10億ドル超の評価益を得ている。

規制当局への提出資料によると、セールスフォースが数百社に対して行っている戦略投資の総額は、アンソロピックの企業価値が直近の資金調達で2倍超に膨らむ前の4月末時点で、78億ドルだった。

原題:Salesforce Investment in Anthropic Is Valued at About $5 Billion(抜粋)

--取材協力:Shirin Ghaffary.

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