(ブルームバーグ):米市民権・移民局(USCIS)が5月22日に発表した、グリーンカード(永住者カード)取得希望者の大半に対して米国外からの申請を求める方針を巡り、国土安全保障省(DHS)は30日、高度な資格や技能を持つグリーンカード申請者には大きな影響はないとの見解を示した。
USCISのカーラー報道官は22日、「米国に一時的に滞在しており、グリーンカード取得を希望する外国人は、特別な事情がない限り、申請のために母国へ戻らなければならない」と説明。親族や雇用主の支援を受ける移民が、グリーンカードの取得を待つ間も米国内に滞在できるとしてきた数十年にわたる慣行を変更する内容で、物議を醸していた。
これに対し、DHSは30日の声明で、USCISが示した指針は長年にわたる法律と政策を改めて確認したものにすぎないとの見解を示した。今回の声明は、手続きが過度な制約を伴うものではないと雇用主や移民に安心感を与えることを目的としているとみられる。
またDHSの声明は、米国の国益に資する人材や経済的利益をもたらす人材については、国外からの申請要件の影響を受けず、この方針によって資格を満たす人がグリーンカードを取得できなくなることはないと示唆した。
移民弁護士らによると、当初のUSCISの発表後、トランプ政権が合法的な移民の受け入れを制限しようとしているのではないかとの懸念を背景に、多数の問い合わせが寄せられたという。
ボストンの移民弁護士エリザベス・ゴス氏は「強制送還できない人々を追放しようとする新たな手段だと思う」と指摘した。
一方でDHSは、一部の申請者については米国外にある米国大使館または領事館で手続きを開始する必要があると説明した。また、現在の永住権保有者には影響しないとした。
原題:DHS Backs Off Its Demand for Green-Card Applicants to Leave US(抜粋)
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