(ブルームバーグ):米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、米住宅建設テイラー・モリソン・ホームを約68億ドル(約1兆800億円)で買収する。両社が5月31日に発表した。全額現金による買収となる。
提示価格は普通株1株当たり72.50ドルで、テイラー・モリソン株の前週末29日終値に対して24%のプレミアムを上乗せした水準となる。買収は今年後半に完了する見通しだ。
バークシャーのグレッグ・アベル最高経営責任者(CEO)は31日の発表資料で「テイラー・モリソンをバークシャーのポートフォリオに迎えることを大変うれしく思う。長期的には、当社の現場建設型住宅事業を統合プラットフォームに集約し、より多くの米国人に住宅所有の夢を届けられるようにしたい」と述べた。
今回の買収は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が昨年引退した後、今年に入ってバークシャーを引き継いだアベル氏の下で初となる数十億ドル規模の買収案件となる。同社の手元資金は、第1四半期末時点で3970億ドルと過去最高水準に達していた。
投資家はアベル氏による巨大複合企業の運営手腕を評価しているものの、一部ではバークシャー株の支援材料となる買収案件を期待する声もあった。同社株は年初来で5.6%下落している一方、S&P500種株価指数は同期間に10.7%上昇している。

テイラー・モリソンは米国有数の住宅開発・建設会社で、住宅ローン、権原保険サービス、エスクロー(第三者預託)、保険などの金融サービスも消費者向けに提供している。発表資料によると、同社は12州で350超の住宅コミュニティーを展開している。
発表資料によると、シェリル・パーマーCEOを含む現経営陣が引き続き同社の経営を担う。
バークシャーにとって住宅建設業界への投資は今回が初めてではない。同社はクレイトン・ホームズを保有するほか、レナーにも出資している。
ハドソン・バリュー・パートナーズのパートナー、クリストファー・デービス氏は、バークシャーの住宅建設事業を将来的に統合するとのアベル氏の発言について、買収先を独立運営させるというバークシャーの伝統的な戦略からの「注目すべき変化」だと指摘。「投資家はこうしたアプローチの進化を歓迎するだろう」と述べた。
現在上場企業であるテイラー・モリソンは、買収完了後に非上場企業となる。
原題:Berkshire Hathaway to Buy Taylor Morrison for $6.8 Billion (2)(抜粋)
--取材協力:Vincent Lee.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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