船主の間で、ホルムズ海峡の通航回復に対する楽観的な見方が広がっている。米国が航行支援に向けた情報を提供し、今週は同海峡を離れる船舶が増えた。

機微な情報だとして匿名を条件に話した少なくとも2社の船主は、米軍と連絡を取り、ホルムズ海峡を航行する最善の方法について助言を受けたと述べた。米中央軍の報道官は、米軍が船舶を護衛しているわけではないが、域内の商船に助言を提供し続けていると説明した。

ある通航に詳しい人物によると、航行中に船団がイランのものとみられる高速艇に接近された。近くに突然現れたヘリコプターが高速艇を退けたため、その人物の船舶はホルムズ海峡から離れる航行を続けられたという。

シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)は29日、ブルームバーグテレビジョンに対し、ここ数日でホルムズ海峡を航行する一部の船舶が攻撃を受けたと語った。

ペルシャ湾に入る船も

海運マーケットの関係者数人によれば、通過した船舶の一部は、イラン戦争開始以降にホルムズ海峡を通航していなかった企業に属している。ペルシャ湾から出る船舶だけでなく、同湾に入る船も見られると2人が述べた。

こうした通航の増加が続けば、航行に踏み切る用意がある海運会社が増えていることになり、石油・ガスから消費財に至るまでの流れを押し上げる可能性がある。これまでの通航は主に、政府間の二国間取り決めに基づいて運航する船舶や、リスクを受け入れてホルムズ海峡を航行する意思のある少数の海運幹部が所有する船に限られていた。

アラブ首長国連邦(UAE)の国営石油会社を含め、域内各国も船舶を通航させており、カタールは主要な買い手向けに液化天然ガス(LNG)を目立たない形で輸出している。

ここ数日に通過した船舶の一部は、衛星トランスポンダーを切った状態で航行し、まだ再作動させていない。従来の船舶追跡手法では、実際に通航している船舶数を過小評価している可能性を示すものだ。

船舶追跡データによると、イラン戦争開始以降、ホルムズ海峡で足止めされていた非イラン船舶の少なくとも4分の1が同海峡を抜け出した。

船主らは非公式に、米とイランが暫定合意すれば、ホルムズ海峡の物流が再開できると望んでいると述べる一方、詳細が全て判明するまでは不確実性が残るとも指摘した。一部は、合意に至るまでは同海峡から船舶を出すことは可能かもしれないが、多くの船主は入ることにはなお慎重姿勢を崩さないとの見方を示した。

原題:Strait of Hormuz Ship Transits Are Rising Thanks to Help From US(抜粋)

--取材協力:Archie Hunter、Prejula Prem.

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