アメリカのトランプ大統領から麻薬対策などをめぐり激しく非難されてきた南米コロンビアで大統領選挙が行われます。強力な麻薬対策などを掲げ、“ミニ・トランプ”と呼ばれる候補が一躍、支持率を伸ばし、激しい選挙戦となっています。
陽気な音楽がかかり、楽しむ人々。ライブ会場のようですが。
記者
「エスプリエジャ候補が姿を現しました。会場は支援者の声で地響きしています。そして、演台は防弾ガラスで全て囲われています」
31日に投開票される大統領選挙に立候補しているエスプリエジャ氏の集会です。こぶしを振って激しく支持者を鼓舞します。
右派 エスプリエジャ候補
「皆さんのことを誇りに思う。怖いものなんて何もない!」
SNS上で過激な言動を連発し、愛国心を強調する極右の政治家として急速に人気を集めています。その彼が信奉するのは…
右派 エスプリエジャ候補
「トランプ大統領は国のために毅然と身体を張っている。私たちも祖国を守る者でなければならないのだ」
アメリカのトランプ大統領。政策に共鳴し、称える姿から「ミニ・トランプ」とも呼ばれています。
アメリカ トランプ大統領
「コロンビアはコカインをアメリカに売りさばく、病んだ男が支配している国だ。長くは続かないだろう」
トランプ氏は麻薬対策などをめぐって、現職で左派のペトロ大統領を激しく批判していて、1月のベネズエラへの軍事作戦直後にはコロンビアへの介入も示唆しました。そのトランプ政権の要望に応える形で、エスプリエジャ候補は麻薬生産地に除草剤を空中散布する案などを打ち出しています。
エスプリエジャ候補 支持者
「アメリカは常に一番の同盟国であるべきですよ」
「彼は闘争心と実行力があるわ。なんでもやり遂げてしまう人よ」
最大の争点は治安問題です。コロンビアでは、武装ゲリラ同士の抗争で今週も40人以上の死者が出ています。このゲリラとの対話を重視する左派か、強硬な右派か、有権者の支持は分かれています。
エスプリエジャ候補を熱烈に支持するデイシーさんは壮絶な過去の経験があります。
デイシー・グアナロさん
「11歳くらいの時にゲリラに誘拐され、母の腕から引き離されました。性的暴行を受け、拷問され、あらゆる過酷な肉体労働の奴隷にされたのです」
軍に救助された際、生き残ったのは彼女一人だけでした。今も多くの少女がゲリラに捕らわれていると訴え、徹底的な根絶策が必要だと言います。
デイシー・グアナロさん
「エスプリエジャ候補は恐れず容赦なく犯罪と戦うと約束している。それこそがこの国に必要なんです」
一方、左派のセペダ候補は。
左派 セペダ候補
「対話のテーブルにつくためには、社会運動の指導者(ゲリラ幹部含む)らがこれ以上殺害されないことが不可欠だ」
2人が大接戦を演じている選挙戦。中南米で左派から右派への政権転換が広がる中、勝利するのはどちらなのでしょうか。
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