(ブルームバーグ):データセンター向けの資金調達を支える高利回り債市場では、発行が急増する中で勝ち組と負け組が鮮明になりつつあり、投資家は慎重にみるべきだと、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のレバレッジドファイナンス部門責任者が指摘した。
ピムコのデービッド・フォーガッシュ氏は28日、ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「案件が市場に出始めた段階で既に神経質な動きがみられる。1年前にはこの市場の規模はゼロだった」と述べた。その上で、「現在では高利回り債市場の約4%を占めており、今後2年で10%に達すると見込まれている」と語った。

同氏によると、この種の債務の75%はスプレッドが6%、それ以外は10%以上のスプレッドとなっている。市場環境は表面上は落ち着いて見えるが、市場内部にストレスが潜んでいる可能性があるという。
データセンター向け高利回り債は現在、米市場全体の2.7%を占める。人工知能(AI)を支えるインフラの需要に対応するため、ハイパースケーラーによる世界全体の借り入れは2500億ドル(約40兆円)超に達している。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によると、こうした米高利回り債の額面残高は約400億ドルとなっており、その大半が過去1年以内に発行された。
フォーガッシュ氏は、データセンター案件でピムコは投資適格級企業を重視し、その中でも、容易に解除できないオフテイク契約を持ち、契約満了前に返済が確保され、契約終了後も残存価値が見込める案件に重点を置いているという。
同氏は「AIが変革をもたらしている主要分野は、まずソフトウエアであり、ソフトウエア企業に関連する各種サービス分野にも広がっている」と述べた。
一方、ソフトウエア企業はレバレッジドローン市場の15%を占める一方、高利回り債市場では3%にとどまっており、高利回り債市場への波及リスクは限定的との見方も示した。
ピムコはアクティブ運用のローン商品でソフトウエア分野への投資をほぼ控えており、約1200のローン発行体から投資先を選ぶことで6%超の運用成績を上げている。
原題:Pimco Says Junk Debt for Data Centers Diverging Into Two Markets(抜粋)
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