中国製のEV=電気自動車、なかでも「軽」を国内のカー用品店で売る。そんな戦略を新たな自動車ブランドが打ち出しました。
日本のカー用品大手「オートバックスセブン」や、中国の自動車メーカー「チェリー」など5社が去年設立した自動車メーカー。きょう発表したのが…
EMT 何暁慶CEO
「ブランドの名前はEMTAです」
EV=電気自動車の新ブランドです。第1弾として、来年中に“軽自動車”を発売し、2029年までに4車種の展開を目指します。
国内販売に占めるEV比率がおよそ1.6%にとどまるなか、このメーカーは成長余地が大きいと見込んでいるのです。
それにしてもなぜ、“軽”からなのでしょうか?
EMT 打越晋CMO
「その理由はとてもシンプル。最も日本の日常にある車だから」
新車販売の4割ほどを占める軽自動車。専門家がこれに加えてEV普及のキーワードだと指摘するのが、“地方”です。
伊藤忠総研 深尾三四郎エグゼクティブ・フェロー
「地方においては、ガソリンスタンドが廃業していくというSS過疎化がかねてから問題になっている。寝ている間に家で充電できる。軽自動車のEVへの関心は今まで以上に高まっている」
メーカー側も、“地方”も念頭においた独自の販売とメンテナンス体制をアピールしています。
EMT 何暁慶CEO
「オートバックスの日本全国のネットワークは本当にすごく強いリソースだと、私たちは認識しています」
自動車の生産は中国で行いますが、販売は全47都道府県におよそ600ある「オートバックス」の一部店舗などを活用。メンテナンスも全ての店舗で対応できるとし、新規参入メーカーとしては異例の“全国のネットワーク”がウリだといいます。
そこに“追い風”になると専門家が指摘するのは、不透明な原油先物価格の動向です。
伊藤忠総研 深尾三四郎エグゼクティブ・フェロー
「中東情勢の不安定化の中で、今後、ガソリン価格が今まで以上に上がる可能性というのも含めて、ガソリン車よりもEV。なかでも軽EVに乗りたいという需要は間違いなく増えてくる」
メーカー各社もラインナップを拡充していて、世界首位の販売台数を誇る中国のBYDもこの夏、日本にEVを投入する予定です。
果たして、どのメーカーが覇権を握るのか?競争はさらに激しくなりそうです。
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