指数算出会社FTSEラッセルは、上場後間もない大型企業を主要指数により早く組み入れられるよう規則を変更した。スペースXによる記録的規模の新規株式公開(IPO)を数週間後に控えたタイミングだ。

26日遅くに発表された新方針では、投資可能時価総額がラッセル・トップ500指数の採用基準を上回るIPO銘柄について、上場5営業日後にいわゆる早期組み入れの対象となる。従来は、対象企業の判定は四半期ごとの見直しで行われていた。

FTSEラッセルの米州株式・マルチアセット指数責任者、アルネ・ノアック氏は発表資料で「大型IPO向けの早期組み入れ制度の導入により、指数は重要な市場動向をより迅速に反映できる」と説明した。

ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSEラッセルは、今後の超大型上場に対応するため、ナスダックが今年導入した同様の変更に追随した。こうした変更は、企業が未上場のままでいる期間が長期化し、より高い企業価値で上場する中、指数算出会社が対応を迫られている状況を浮き彫りにする。

スペースXの上場先と見込まれるナスダックは既に、指数組み入れまでの待機期間を、少なくとも3カ月から、15日に短縮した。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスはなお、規則変更の可能性を検討している。

組み入れ規則の変更が既に実施済み、または検討中の各種指数に連動する資産は世界で30兆ドル(約4780兆円)を超える。早期組み入れを求める動きには一部投資家から懸念も出ている。IPO銘柄をあまりに早く組み入れれば、特定の株価指数などに連動するよう運用されるパッシブファンドがボラティリティーの高まりにさらされ、信頼できる市場価格が十分に形成される前に株式購入を迫られる可能性があるためだ。

FTSEラッセルは2月、既存の浮動株比率や議決権に関する要件の見直しを含め、この提案について市場関係者から意見を募っていた。改定後の枠組みでは、投資可能時価総額は、IPO時に取引可能な浮動株数と上場初日の終値に基づいて算出される。

今年はスペースXに注目が集まっている。同社が目指す750億ドル規模のIPOは、過去最大規模となる見通しだ。OpenAIやアンソロピックなどの超大型未公開企業も上場に向けた準備を進めている。

原題:SpaceX IPO Gets Another Greenlight Toward Faster Index Inclusion(抜粋)

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